コマンドプロンプトでipアドレスの一覧を確認する方法【ざっくり分かる】

コマンドプロンプト

社内で使用されているipアドレスの一覧を出したい時に役立つコマンドの備忘録。

基本

管理者権限でコマンドプロンプトを実行し、下記コマンドを実行する。

arp -a

▼実行結果の例

インターフェイス: 192.168.0.16 — 0x11
インターネット アドレス 物理アドレス 種類
192.168.0.11 a-bc-de-ff-ee-50 動的
192.168.0.9 lo-cq-aq-fa-9q-dd 動的
192.168.0.10 54-12-3q-da-fd-dd 動的
192.168.0.255 ff-ff-ff-ff-ff-ff 静的
255.255.255.255 ff-ff-ff-ff-ff-ff 静的

これで同一ネットワークにいる端末のipアドレスが確認できる。

インターネットアドレス = IPアドレス、物理アドレス=MACアドレス

社内ネットワークでいうと、同じ階、同じ部屋、同じ部署の人なら、だいたい同一ネットワークにいることが多い印象。同じ部署の先輩や上司のIPアドレスは多分これで調べられる。

ipアドレスからホスト名(端末名)を調べたい時はnbtstatを使う。

nbtstat -A [ipアドレス]

 

少し詳しく

arpコマンドは、自分の端末が保持しているarpテーブル(IPアドレスとMACアドレスの対応表)を管理するコマンドだ。

arpテーブルの役割

「arp -a」は、arpテーブルの一覧を表示する。

arpテーブルの項目の「種類」には、「動的」または「静的」が表示される。

「動的」はIPアドレスとMACアドレスの関連付けを一時的に保持している値だ。

IPアドレスとMACアドレスの関連付けには、その都度「このIPアドレスのMACアドレスを教えて!」と他の端末に問い合わせる必要があるが、一度問い合わせした関連付けを自端末に一定期間保持しておくことで、確認する頻度を減らすことができるというエコな仕組みを実現している。

arpテーブルがなんのためにあるかというと、このように問い合わせる(通信する)頻度を減らすためといえる。

ちなみに、「静的」はIPアドレスとMACアドレスの関連付けを固定値として保持している値。

arpテーブルの弱点

そんなエコな仕組みを実現するarpテーブルだが、実はarpテーブルには問題点もある。

それは、機器を入れ替えて旧機器と同じIPアドレスを使う場合、うまく通信できなくなることがあるということ。

なぜなら、IPアドレスがARPテーブル上で旧機器のMACアドレスと関連付いている可能性があるからだ。(※MACアドレスは機器に割り当てられるユニーク(一意)な値)

そのため、機器を入れ替えて通信ができなくなったらまずARPテーブルの関連付けを疑うのがよい。
IPアドレスの関連付けが間違っているなら、「arp -d [IPアドレス]」で関連付けを削除する。

また、前記したように、「arp -a」で表示されるのは、同一ネットワークにいる端末情報が対象だ。
ルータをまたいだネットワークにいる端末はarpコマンドで調べることはできない。

タイトルとURLをコピーしました